仕事内容が自分に合っていれば、長く続けられると思っていた。
以前、設備の確認やチェックを中心にする仕事を始めたことがある。仕事そのものは気に入っていたし、「この仕事なら長く続けられるかもしれない」と思っていた。
でも、約3か月で離れることになった。
仕事が合わなかったからではない。問題が起きた後に、安心して続けられる条件が、自分にはなかったのだと思う。
長く続けられると思った仕事だった
その仕事は、インフラ関係の下請け会社だった。
担当していたのは、設備の確認やチェックが中心だった。仕事内容に強い不満があったわけではない。むしろ、これなら長く続けられるかもしれないと思っていた。
これまで仕事を選ぶ時は、給料や勤務予定、休める時間を気にしてきた。仕事内容が自分に合うかどうかも、もちろん大事だった。
ただ、その時は、仕事に問題が起きた場合のことまで具体的に考えていなかった。
仕事中の事故で、見ていた条件が変わった
仕事中、乗っていた車に後ろから別の車が突っ込んできた。
一緒に乗っていた契約社員の人も病院へ行った。僕も診察を受け、診断書を会社へ提出した。
その後、今までと同じ場所で働き続けられるわけではなくなった。
事故のことをきっかけに、仕事内容が合うかどうかとは別の条件を考えるようになった。問題が起きた時に、会社とどう連絡を取るのか。次にどこで働くのか。そこへ毎日通えるのか。
仕事を始めた時には見えていなかったことが、後から一つずつ出てきた。
別の勤務地を紹介されても、毎日通えるとは限らない
会社からは、別の勤務地を紹介された。
自宅から車で40分か50分くらいかかる場所だったと思う。仕事内容だけを見れば、続けられる可能性はあったのかもしれない。
でも、仕事内容以前に、毎日の通勤を考えると厳しかった。
僕がその勤務地を断ると、最終的に契約は終了した。
ここで会社が良かったのか悪かったのか、一般的な結論を出したいわけではない。自分にとっては、その場所へ通い続ける条件がなかったということだ。
仕事の内容が気に入っていても、働く場所や通勤の負担が変わると、同じ仕事として続けられるとは限らない。
安心して働けるかは、仕事内容だけでは決まらない
この経験から、自分は仕事を「仕事内容が合うか」だけで見ていたのだと思うようになった。
実際には、何か起きた時にどうなるかも、続けられるかどうかに関わっていた。
会社へ何を伝えるのか。次の勤務場所はどこか。毎日そこへ通えるのか。自分が無理だと思う条件を、どこまで守るのか。
これは、事故に備えてすべてを予測しておくという話ではない。仕事を始める前に、問題が起きない前提だけで判断しない方がいい、という自分の記録である。
仕事内容が楽でも、安心して働けるとは限らない。仕事内容が合っていても、問題が起きた後に続けられるとは限らない。
合っていた仕事を離れても、仕事が合わなかったとは限らない
その仕事を離れた後も、仕事内容自体が嫌いだったとは思っていない。
「この仕事なら長く続けられるかもしれない」と思った感覚まで、間違いだったことにしたくはない。
ただ、仕事を続けるには、仕事内容以外にも条件がある。
収入や勤務予定だけではなく、問題が起きた時に自分の生活を守れるか。通勤や働く場所が変わっても続けられるか。会社から提案を受けた時に、自分が無理だと思うことを判断できるか。
仕事を増やすか、続けるか、外すかを考える時に、僕は少しずつそういう条件も見るようになった。仕事を増やす・続ける・辞める時に、自分は何を見ていたのか
次の仕事の前に、自分の条件を一つ書いておく
新しい仕事を始める前に、仕事内容以外で「毎日続けるのが難しい条件」を一つだけ書いておく。
通勤時間かもしれない。働く場所かもしれない。問題が起きた時の連絡方法かもしれない。
全部を予測する必要はないし、会社の対応を先に決めることもできない。
それでも、自分が無理だと思う条件を一つ知っていれば、仕事内容が合うという理由だけで、他の負担を見落としにくくなる。
仕事が合うかどうかは、始めてみなければ分からないことも多い。
僕の場合は、仕事内容が合っていた仕事を、約3か月で離れることになった。だから今は、仕事内容だけではなく、何か起きた後も自分が続けられるかを、一緒に見るようにしている。