来週、何日働けるのか分からない。それでは、ほかの予定も入れにくい。
僕は競輪場の仕事で、翌週の勤務予定が毎週決まる働き方を経験した。警備の研修を終えた後も、仕事に入るのは週1〜3回程度。来週の予定が立たないし、本当に仕事が入るのかも分からない。ダブルワークをするにしても、どう組めばいいのか困った。
今振り返ると、先に確かめたいことがある。同じように困っているなら、まず「いつシフトが分かるか」と「自分はいつまでに予定を決めたいか」を並べてみてほしい。確定する日を聞けても、自分の返事が必要な日より後なら、困りごとは残る。
仕事が少なくても、その分ほかで働けるとは限らなかった
競輪場の仕事は、仕事内容そのものが嫌だったわけではない。最初に働いた案内所では競輪に興味を持ったし、面白いと思った。
ただ、生活費を稼ぐ必要があった。仕事が少ないから、空いた日に別の仕事を入れる。その空いた日が先に分からないと、掛け持ちも考えにくい。
周りにも仕事を欲しがっている人がいた。この仕事で粘って仕事をもらうのは、僕にはきついと思った。主な仕事にはしなかった。
僕の場合は、勤務日数の少なさと、先の予定を読めないことが重なっていた。シフトが早く分かれば予定は組みやすくなるけれど、必要な日数まで働けるようになるとは限らない。
「早く出してほしい」を、日付を入れた相談にする
まず、雇用契約書や労働条件通知書、職場からの案内に、シフトを知らせる日や方法が書かれているかを確かめる。書いてあれば、今回のシフトをいつ受け取ったかと比べられる。決まりが分からなければ、担当者に聞くところからになる。
厚生労働省のシフト制に関する案内でも、シフトを知らせる期限や方法などを、会社と話し合って決めておくことが挙げられている。「どの職場も必ず何日前」という期限が、この案内で一律に示されているわけではない。
相談するときは、シフトを知りたい期間と、自分が返事をする期限を伝えると、何に困っているかを具体的に話せる。例えば、こんな聞き方になる。以下は僕が実際にした交渉ではなく、相談に使うための例だ。
来週の予定を決めたいので、来週分のシフトがいつ確定するか教えていただけますか。木曜までに返事が必要な予定があります。水曜までに分かるようにすることはできますか。
ここで聞きたいのは、今回の見込みだけなのか、今後もその曜日までに分かるのかという点だ。「なるべく早く」と返ってきたら、「今回はいつ、もう一度確認すればよいですか」と、次に聞く日を決めるところまで相談したい。
約束した日を過ぎているなら、「○日までに分かると伺っていましたが、まだ確認できていません。今回はいつ確定しますか」と、約束と今の状況を伝える。担当者がなぜ遅れたのかを、こちらで決めつける必要はない。
掛け持ちするなら、二つの職場の締切を並べる
例えば、今の職場では来週のシフトが金曜に分かる。掛け持ち先には、木曜までに来週働ける日を答えなければならない。この場合、金曜まで待っていては返事に間に合わない。これは説明のための仮の例だ。
今の職場には、必要な日だけでも先に確定できるかを聞く。掛け持ち先には、金曜の確定後まで回答を待ってもらえるかを聞く。毎回の調整が難しければ、働く曜日や時間帯を分けて決められるかも相談できる。
ただ、休みたい曜日を伝えただけでは、その日が空くと決まったわけではない。職場と決められた範囲で、もう一方の職場へ出られる日を答える。提出を待ってもらえても、希望した日に仕事が入るとは限らない。
どちらも変更できないなら、「仕事が入らなかった日に、もう一方で働く」という組み方は難しい。空いているように見える日を、両方の職場に確約するのは避けたい。
相談の返事を聞いたら、自分のメモにこの3行を残しておくと比べやすい。
- 今の職場のシフトが確定する日:___
- もう一つの職場へ返事をする期限:___
- 日程が合わない場合に、相談して決まったこと:___
曜日を分けられても、その曜日に何時間働けるか、仕事と仕事の間に休めるかは別に確認したい。僕が夜勤と日勤を掛け持ちした頃の話は、仕事を増やしたときの時間と暮らしに書いている。
返答を聞いても予定が組めないなら
「毎週水曜までに確定します」と決まったなら、次のシフトで実際に間に合うかを見られる。聞いただけで改善したことにはしない。
「確定日は早められないけれど、この曜日は休みにできる」と話がまとまるなら、その条件で予定を組めるか考える。ただし、出られる日を減らすことで収入も変わるかもしれない。必要な勤務量と一緒に確かめたい。
確定日も勤務する曜日も決められず、ほかの予定への返事に毎回間に合わない。その条件では、掛け持ちの組み方を変えるか、予定を早く確かめられる仕事を探す理由になる。
僕は仕事内容が面白くても、その仕事を生活の中心にはできなかった。続けるかを考えるとき、好きな仕事かどうかに加えて、予定を組める働き方かを見る必要があった。
次の仕事を探すなら、「シフトは柔軟です」という説明だけで決めず、いつ分かるのかまで聞いておきたい。応募前に勤務日数や勤務地を確かめる記事に、ほかの質問例もまとめている。
契約と違う、話し合いが進まないときの相談先
通知が遅い話と、確定した勤務が後から変更された話は、分けて残しておきたい。厚生労働省は、確定した労働日や時間の変更について、基本的に会社と労働者双方の合意が必要と案内している。
契約と実際の扱いが食い違う、担当者に話しても確認できないという場合は、総合労働相談コーナーで相談できる。無料で、電話や面談で対応している。契約書、シフトを知らされた日、やり取りの内容を手元に置くと、何が起きたか説明しやすい。
まず書き出すなら、「次のシフトをいつまでに知りたいか」と、その日までに分からないと何に困るか。僕が困ったのは、来週の仕事が読めず、ほかの仕事も組みにくかったことだった。働ける時間があることと、その時間に仕事を入れられることは、同じではなかった。